Q:ガバナンスを発揮するために必要な手段は何でしょうか?
A:洗練された強力な内部監査機能をフルに活用することです。ガバナンスの発揮のためには客観的な実態把握がどうしても必要となります。
Q:本邦におけるガバナンスは、なぜ、欧米と比較して先進的と見なされてこなかったのでしょうか?
A:いろいろな理由がありますが、内部監査の機能を実質的に軽視してきた組織文化の影響と考えます。
Q:従来の内部監査部門は、なぜ、社内でスポットライトを浴びてこなかったのでしょうか?
A:理由は3つ考えられます。
(1)従来の粗探しスタイルが本邦の伝統的なカルチャーに合致していなかったこと
(2)規制当局からも、内部監査部門の立ち位置が明確に示されてこなかったこと
(3)内部監査の成果(例えば「特に問題はない」)が、重要な経営判断の参考となるものではなかったこと
Q:内部監査メンバーとして内部監査の現場を経験する大きなメリットは何でしょうか?
A:以下の3つと考えられます。
(1)ガバナンス発揮の実質的な部分、特に情報の伝達経路等が見えてくること
(2)机上の論理(建前)と直面する現実(本音)の違いを体感できること
(3)根拠(資料等)に基づいて客観的に判断する習慣が身につくこと
Q:内部監査スキルのパワーアップのために何が必要になるでしょうか?
A:内部監査スキルのラインアップは以下の通りです。
スキルの優先順位のランキングについては追って説明してまいります。
| スキルアップメニュー | 準備局面 | 実査局面 | 報告局面 |
| 経営監査スキル | ◎ | ○ | ◎ |
| リスクベース監査スキル | ○ | ○ | ー |
| 準拠性監査スキル | ー | ○ | ー |
| リスク評価スキル | ◎ | ○ | ー |
| コントロール評価スキル | ○ | ◎ | ー |
| インタビュースキル | ○ | ◎ | ー |
| 不正発見・不正対応スキル | ○ | ○ | ー |
| 拠点実地調査スキル | ○ | ○ | ー |
| 有効性判定スキル | ○ | ○ | ー |
| アシュアランススキル | ○ | ◎ | ◎ |
| 根本原因分析スキル | ◎ | ◎ | ○ |
| ドキュメンテーションスキル | ○ | ー | ◎ |
| 内部品質評価・国際基準スキル | ○ | ○ | ○ |
Q:経営監査の現場において必須となる武器は何でしょうか?
A:現状は以下のものが挙げられあmす。
| 必須ツールラインアップ | 準備 | 実査 | 報告 |
| 事前質問ライブラリ | ○ | ー | ー |
| 根本原因ライブラリ | ○ | ○ | ー |
| 伝達表現ライブラリ | ー | ○ | ○ |
| リスクベースプラットフォーム | ○ | ○ | ○ |
| C O S O活用チャート | ○ | ○ | ー |
| 事前質問シート | ○ | ○ | ー |
| インタビューシート | ○ | ○ | ー |
| リスクベース判定シート | ○ | ○ | ○ |
Q:経営監査の現場において、あれば助かるものは何でしょうか?
A:以下のものがあれば効率化につながります。
| 参考ツールラインアップ | 準備 | 実査 | 報告 |
| 監査計画書テンプレート | ○ | ー | ー |
| 監査調書テンプレート | ー | ○ | ー |
| 監査報告書テンプレート | ー | ー | ○ |
(随時、更新・追記していきます)